プランターでもOK！ピーマンの育て方【初心者向け家庭菜園ガイド】

「家庭菜園を始めてみたいけれど、何から育てればいいかわからない…」という初心者の方におすすめなのが、ピーマンです。

ピーマンは実付きがよく、病害虫にも比較的強いため、初心者でも失敗しにくい野菜として人気があります。しかも、プランターでも簡単に育てられるので、ベランダや小さなスペースでも栽培可能です。

この記事では、初めての方でもわかりやすくピーマンの栽培方法を解説します。土作りから水やり、収穫のコツまで、写真がなくてもイメージしやすいよう丁寧に紹介します。

ピーマンの魅力と栄養価

ピーマンはナス科トウガラシ属の夏野菜で、苦味が特徴的な緑色の果実を持ちます。炒め物やサラダ、肉詰めなど料理のバリエーションも豊富で、家庭の食卓に欠かせない存在です。

また、ビタミンC・βカロテン・食物繊維が豊富に含まれており、免疫力アップや美肌効果、便秘解消にも期待できます。

特に、完熟させて赤くなったピーマン（赤ピーマン）は緑よりも甘く、栄養価も高くなります。

ピーマンが初心者におすすめの理由

• プランターでも簡単に栽培できる
• 次々と実がなるため長く収穫を楽しめる
• 病害虫に強く育てやすい
• 比較的水やり管理が簡単
• 料理に活用しやすく無駄がない

ピーマンは「ほったらかしでも育つ」とまでは言いませんが、正しい基本さえ押さえれば豊作も夢ではありません。

ピーマンの栽培スケジュール

苗から育てるのが成功の近道です。種からでも可能ですが、初心者はホームセンターで苗を購入する方が簡単です。

用意するもの

• ピーマンの苗（1〜2本）
• 野菜用培養土
• 深さ30cm以上のプランター（20L程度）
• 鉢底石
• 支柱（90〜120cm）
• 園芸用の紐（麻ひもや誘引用テープ）
• ジョウロ・スコップ・手袋など

ピーマンは根が深く張るタイプなので、深さが十分あるプランターを選びましょう。小さすぎると根詰まりして生育が悪くなります。

ピーマンの育て方：5つのステップ

STEP1：プランターの準備

• プランターの底に鉢底石を2〜3cm敷く
• 野菜用培養土を8〜9分目まで入れる
• 元肥入り培養土なら、そのまま植え付けOK

STEP2：苗の植え付け

• 株間は30cm以上空ける（1つのプランターに1〜2株）
• 苗ポットからそっと取り出し、根を崩さずに植える
• 植えたらたっぷり水を与える

STEP3：支柱立てと誘引

• 苗の根元に支柱を立てる（斜めでもOK）
• 本葉5〜6枚の頃に主枝を支柱に麻ひもで軽く結ぶ

強風で倒れやすいため、早めに支柱で固定しましょう。

STEP4：水やりと追肥

• 水やり：土の表面が乾いたら、朝にたっぷり
• 追肥：2〜3週間ごとに液体肥料を施す

水切れすると実が固くなり、収量も減るため、特に夏場は注意が必要です。

STEP5：摘花と整枝（初期のみ）

最初に咲く「第一花」は株を太らせるため、1つ実を付けたら早めに収穫します。その後、主枝と2〜3本のわき芽（側枝）を残して育てましょう。

ピーマンの収穫のコツ

• 実が7〜8cm程度になったら収穫可能
• ヘタの部分をハサミで切ると傷みにくい
• こまめに収穫するほど次の実が育ちやすい

完熟ピーマン（赤・黄）を育てたい場合は、実が色づくまでじっくり待ちます。ただし、株に負担がかかるため、途中で栄養補給を忘れずに。

家庭でできる害虫・病気対策

風通し・日当たり・清潔な環境を保つことが、病害虫対策の基本です。

ピーマンの保存方法と活用レシピ

保存方法

• ポリ袋に入れて冷蔵庫で1週間保存可能
• カットして冷凍保存もOK（炒め物用に便利）

おすすめレシピ

• 定番の「ピーマンの肉詰め」
• 刻んでチンジャオロース風炒め
• 輪切りにしてオムレツやパスタに

自家栽培のピーマンは市販品より苦味がやや穏やかで、甘味すら感じられます。お子様にも好評なケースが多いです。

まとめ：ピーマンで家庭菜園をもっと楽しく

ピーマンは家庭菜園初心者にとって理想的な夏野菜。プランターでもしっかり育ち、育てる喜びと食べる楽しみの両方が味わえます。

ちょっとしたベランダでも、ピーマンを育てるだけで毎日の生活にグリーンと豊かさが加わります。

これから家庭菜園を始めようと思っている方は、ぜひこの夏、ピーマン栽培に挑戦してみてください。